JALとANAの経済圏に入ってみた正直な感想:ユーザー目線で見えた違い
マイルを貯めて上級会員を目指す「修行」は、飛行機オタクだけのものではありません。私自身、ポイント効率より「体験」や「ストレスの少なさ」を重視しつつ、ANAとJAL両方の経済圏に足を踏み入れました。
そのなかで見えてきたのは、設計思想の違いや、信頼できるサービスかどうかという、ある意味とてもリアルな比較でした。
この記事では、JALとANAの「経済圏」に実際に入ってみて感じたことを、LSPやSFCのステータス修行目線ではなく、旅行者・生活者としての視点でまとめています。
申し込み・カード発行スピード:ANAの方が早かった
まず最初に驚いたのは、ANAカードの発行がめちゃくちゃ早いという点。
属性やカード会社の違いはあるかもしれませんが、申し込んでから到着までは数日レベル。
一方、JALカードは、審査から到着まで20日以上かかり、JALで積もう、と思っても、すぐにはじめられないストレスがありました。
JAL PAY × ネオバンクの罠:導線設計が崩壊していた
JALのLSP修行でよく目にするのが「JAL PAYを登録して、ネオバンクを開設して…」という流れ。
ですが、この通りにやると番号統合できなくなる可能性があるという重大な罠が。
実際にJAL PAYを登録してからJALカードを申し込んだところ、既存のJMB番号と統合できず、JMB番号が増えてしまいました。
ANAでは、新しい番号が発番されても、勝手に統合してくれていたのに対し、JALでは自分でコールセンターに電話をして、別窓口にたらい回されて、手動で統合申請が必要。
その間にキャンペーン条件を満たしていたとしても、
統合できないとカウントされず、プレミアムプランの年会費(約5,500円)だけ無駄に支払うことになります。
JALは見た目が今風、でも…「罠にハマる動線」
JALのサービスは、一見きれいに整理されていて、サイトも今っぽい。
でも、実際に登録→連携→統合のステップを踏むと、
「え、それ、先に作ったら詰むの?」
という罠が各所に潜んでいます。
特に「JAL PAY」「JAL NEOBANK」「JALカード」といった周辺サービス。
動線的に「順に作っていこう」と思ったら、あとから番号統合できない罠に陥ったのが衝撃でした。
カスタマーサポートに電話しても、たらい回し+0570(ナビダイヤル)経由で料金が気になる。
しかも最終的には「自分でNEOBANKに電話してね」と言われて終了。
NEOBANKは信頼するにはまだ遠い…100万円塩漬け前提の設計に不安
JAL経済圏の中核に据えようとしているNEOBANK(住信SBIネット銀行のJAL連携)は、
「プレミアムプラン」などで100万円の預け入れが求められる設計。
でも、実際にはサービス連携が弱く、サポートも曖昧で、
金融サービスとして乗っかるには、ちょっと信頼性が低すぎるというのが率直な感想です。
カスタマーサポートがしっかり連携しておらず、
「電話口で1時間以上使ったけど結局解決しなかった」という体験は、
金融の信頼に関わる重大なマイナスでした。
家族マイルの登録だけはJALが圧勝だった
一方で、JALにしてよかったこともあります。
「家族マイルの合算登録」が、オンラインで即日反映されたのは非常に助かりました。
ANAでは、住民票のコピーをつけて郵送し、3週間以上かかった経験があります。
このあたりの登録フローについては、JALの方がスムーズで現代的でした。
UI比較:JAL=エラーを吐く今風サイト、ANA=古いけど安定
Webサイトの使いやすさについて、印象的だったのはこの対比:
JALは見た目がきれいなのに、サーバーが素でエラーを吐く
ANAは全体的に2005年頃のレガシー感があるが、安定して動く
特にJALの一部ページは、まるで「データベースに直アクセスした?」と思うような表示崩壊で、
本気で1998年に戻ってきた感覚になる瞬間すらありました。
懐かしいけど、これが金融系サービス導線の途中で起こるとなると、
「いや、エモいけど、それどころじゃないでしょ」と思ってしまいます。
ANAは古臭いけど“壊れてない”
ANAも、ショッピングサイトやマイル系サービスがバラバラで迷いやすい部分はあります。
ただ、それぞれは古いながらも、「楽天市場」的で、一度理解すれば迷わない構造です。
JALは逆に、最近のECっぽくまとめようとしているのですが、
動作がもっさりしていて遷移時にエラーを頻発。
まるで「サーバーの本気の500番台エラー」を返してくるようなサイト構造。
例えるなら、中身が個人EC並という状態でした。
また、JALのカスタマーサポートは、対応そのものは丁寧ですが、
窓口が分かれすぎていて解決に至らないことが多く、
複数回の電話、しかもナビダイヤル(通話料が高いので、私は03番号を自力で探しました)を経る必要がありました。
旅の体験を大事にしてくれるJAL
直近10年ほど、マイル登録もせずにフリー搭乗していたJAL便が何度かありましたが、
LSP履歴には2012年までの記録が綺麗に残っていて、185LSPが計上されていました。
ネットもなかった時代、海外からの帰国便でJALに乗った瞬間に「日本に帰ってきた」という安心感。
それだけでホッとして、旅の終わりが心地よくなる──そんな体験が、今でも記憶に残っています。
だからこそ、今回のような「統合できない罠」や「サポートの不透明さ」に遭遇したとき、
すごく惜しい、もったいないって思いました。
「これだけの規模でこれは逆にすごい」──構造的に無理してる証拠
正直、JALほどの企業で、これだけエラーが頻発するというのは、
**「構造的に無理してる」「設計が破綻してる」**というサインにしか見えません。
本来、このクラスの企業がやるべきことは、
多機能サービス間のID統合、セッション維持、窓口の一本化です。
見た目が綺麗なだけでは、もう通用しない時代。
航空券やマイルに限らず、金融やEC領域に踏み込むなら、
それ相応の設計体力とUX改善が必要です。
本気で富裕層を取り込みたいなら、まずこの“足元の不安定さ”を整えるべきでは?
JALの機内は丁寧、内装も綺麗、カウンターでもてなされる──
それは確かに素晴らしいです。だけど、それは対面サービスの話。
100万円を塩漬けにするNEOBANK、複雑な連携が求められる経済圏、
LSPやプレミア会員を目指すようなハイタッチな利用者層に対しては、
「精度の高いUXとサポート」が必要不可欠です。
最後に──旅行好きじゃなくても、航空会社の“肌感”は見えてくる
私は決して頻繁に飛行機に乗るわけでもなく、
「ステータスをとることで、家族の飛行機移動が快適になればいいな」
くらいの温度感です。
そんな自分でも、使ってみると色々なことに気づける。
Webの設計、サポートの品質、連携サービスの信頼性──
航空会社を「空を飛ぶ手段」としてだけではなく、経済圏として捉えるとき、
その見え方は大きく変わります。
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